フランス仕込みのハード系パン「メゾンムラタ」

メゾンムラタのハード系のパン テイクアウト

現在、和田岬で最も名前の知られたお店ではないかと思われるのが、笠松商店街の中にあるパン屋「メゾンムラタ」。

メゾンムラタのパンを買うために近隣に駐車されている車の中には大阪ナンバーのものもあり、関西一円に知られているのではないかと思われます。

ハード系のパンが主体ですが、日本の菓子パン的なソフト系もあり。

パンの美味しさはもちろんですが、パン職人ムラタさんのフレンドリーな人柄も人気の秘密かもしれません。

無心に食べ続けてしまうフランス仕込みのハード系パン

メゾンムラタのパンは「むっちりもっちり」。とても密度が高く、お腹が満たされるパンです。

添加物を使わず、また天然酵母を使用しています。

クルミやドライフルーツやオリーブなど色々なものが入ったパンがありますが、パン生地と一緒にもぐもぐ噛んでいると色々な旨味が重なりあい、気付いたら最後の一口!ということに。

半分は後で食べるつもりだったのに!と思っても、無心で噛みしめる幸せが止まりません。

タイミングよく焼き立てを買えたときは最高に幸せな気持ちになります。すぐ近所なのに家に帰るまで待ちきれず近所の公園で食べてしまったこともあるほど。

冷めてももちろん美味しい。でも焼き立てはやっぱり美味しい。

その中でも特に、バジルとチェダーチーズをのせて焼いたパンを焼き立てで食べたときは美味しくて悶絶しました。温かいもっちり生地がじわっと染み出る焼けたチーズの脂分とバジルの香りを受け止めて…食べて!お願いだから食べてみて!!!

とは言っても、自分も焼き立てのバジル&チェダーチーズを買えたことは1回しかありません💦
これだけは運なのでどうしようもないです。

写真はオリーブ&チェダーチーズ。バジルに出会えなかったので、代わりに掲載しておきます。

美味しい本格的なハード系パンなのに値段が安い!

三宮や元町方面からメゾンムラタに来た人たちが高確率で発する言葉が「安い!!」

店内は200円台のパンが多いです。
確かに三宮・元町エリアのパンはメゾンムラタより数百円高い印象。

これは三宮エリアよりも和田岬の賃料などが安いということもあるかもしれないけれど、和田岬の物価にあわせてくれている部分も大きいのかなと思ったり。だとすれば、とてもありがたいことです。

ちなみに、和田岬の物価はかなり安いです。

フランスと和の融合したパン

黒豆とショコラや山椒や海苔の入ったハード系パンなど、日本人パン職人ならでは!という組み合わせが面白いです。

さすがフランスでサンライス(メロンパン)を売ってみたというムラタさんだけあるなと感じます。
※もちろんフランスにメロンパンはないそうです。

ちなみに、写真の黒豆ショコラは豆の優しい甘さとショコラのビターな甘さが絶妙です。

量り売りやスライスしたパンもあり

ハード系のパン屋さんで「食べてみたいけど、こんなに沢山はいらない」と思ったことありません?

メゾンムラタでは大きなハード系パンは量り売りをしているものがあります。
例えば下の写真の真ん中にある「アルビオレ」は1.5円/gです。

やや酸味のあるパンで、アクアパッツァなどの洋風な料理を作った時に合わせたくなるパン。

なんて書くと私がオシャレな夕飯を作っていそうな雰囲気ですが、まったくのズボラママです。

和田岬に引っ越してきてから、近所の方に丸ごとの鯛をいただくことがちょこちょこありまして。魚をさばけない&ズボラ人間なので、必然的に丸のまま調理するアクアパッツァになります。

東京にいたころには鯛を貰うことなど皆無だったのですが、これって神戸では普通のことなのでしょうか???

話を戻して、アルビオレの左側にあるずっしり重めのくるみのカンパーニュは、丸ごとではなく薄めにスライスしたものを4~5枚入りで販売しています。

このクルミのカンパーニュには、この厚みが本当にピッタリ。美味しい厚さです。
こちらも、もぐもぐしていて気付いたら1袋食べてしまっているパン。

パンに含まれるアレルゲンの表示あり

パンの名前が書かれているプレートには、「小麦・乳」など食べ物のアレルギーが気になる方への表示がされています。

実際に村田さんの息子さんは「小麦・卵・牛乳」のアレルギーがあったそうで、その経験からの配慮かと思われます。

パンなので必然的に小麦は含まれてしまいますが、卵・牛乳は含まれないものも多いので確認してみてください。

我が家的、子供が好きなメゾンムラタのパン

言うても、子供は柔らかいパンの方が好きです。特に丸のままのハード系のパンは見た目で食べられないと思ってしまうようです。

けれど、スライスするなどして置いておくと、テレビを見ながらいつの間にか全部食べてしまっているパンをご紹介します。

「さつまいもとクルミのフランスぱん」

角切りの甘いさつまいもが入っており、甘いものをこよなく愛する息子が好きなパン。
スライスして置いておくと、いつの間にかなくなっています。

そもそもクルミとフランスぱんの段階で美味しいのに、そこにさつまいもの甘みが加わったら止まりません。

私も大好きでかなりの高確率で気付いたら最後の一口になっているパン。

むっちりウマーな「プレッツェル」

かつてニューヨーク旅行中に町中の屋台で売っているプレッツェルにはまった私。

それはボッソボソの粉っぽい食べ物でマスタードをたっぷりつけて口中の水分という水分を総動員しても、飲み込むときに「ウックン」となるウックン系食品。

旅行後に日本でプレッツェルを探すも、ずっと出会えなかったのです。

でも、数年前メゾンムラタにプレッツェルが!ちょ、マジ?と食べてみたところ、ウマーーーー!

あのファーストフード的な粉っぽいプレッツェル(でも好き)しか知らなかった私は、プレッツェルってこんなに美味しいの?と衝撃を受けました。

粉っぽさはなくむっちりとした食感なのに、プレッツェル特有のみっちりと詰まった感じ。

シンプルな塩味で食べるプレッツェル、最初子供受けは全然良くなかったのですが、しばらくすると「置いておくといつの間にか食べてしまうパン」の仲間入りをしました。

調理パン

朝食にムラタのパンを食べるときに娘が選ぶのはハード系ではなく食パン系の調理パン。ハムとチーズの挟まったパンとサンドイッチ。

サンドイッチは写真右側のツナがお気に入り。どこが美味しいかと言えば、刻んだブラックオリーブが入っているところ。

7歳の日本人女子にオリーブが美味しいと言わせてしまうメゾンムラタのパンよ。

ちなみに耳つきで1袋(3枚?3セット?)でかなりお腹がふくれます。写真は2袋分。

余談|赤ちゃんの時は歯固め?的に齧っていました

うちの子供たちは0~1歳のころメゾンムラタのハード系パンを熱心にかじっていました。こちらは現在7歳の長女が間もなく1歳になるという頃。

本人は食べているのではなく歯固め的に噛んでいるだけだったのかもしれませんが、離乳食をほとんど食べない子供だったのでとても助かりました(笑)

下の息子も8か月からおかゆを拒否。固形物なら食べる、そしてパンが大好き!だったので近所に美味しいパン屋が2軒もあって本当に良かった!と思っておりました。

関連記事:子供も大好き!日本のパン「ブーランジェリー サナガワ」

超私的なメゾンムラタの激推しパン

ここからはアラフィフの私が大好きなパン。

ブルーチーズ好きはマスト!「ブルーチーズとくるみのフランスぱん」

まずはハード系から1点。ブルーチーズ好きはぜひ試してみてほしい。

表面はカリカリのブルーチーズの香ばしさ、中はしっとりでむっちりのパンとねっとりチーズとくるみ。うまい~。

うちのブルーチーズが苦手な夫も「うまい…」とつぶやいたパン。何ならブルーチーズが嫌いな人も試してみてほしい。

食感の快感を極める「パイ系」

ハード系が美味しいのはもう言わずもがなですが、パイ系。層になっているパンを体験してみてほしいです。

サクサクサクサクッ。歯が入っていく瞬間のパイ生地のサクサクさよ・・・
層になっていることの大切さをものすごく意識するパン、というかお菓子でしょうか。

こちらはルバーブのセルクルパイ。これはスタメンではないけれど、ルバーブが珍しいので紹介。

必ずあるパイ系といえば、メゾンムラタのミルフィーユ。
写真を掲載したかったのですが、売り切れで買えなかった!

パイのサクサクと、上に乗っているチョコがコーディングされたサクサクの何かとのダブルサクサクで、食感がひたすらに快感な食べ物。

ちなみに、早い時間に買って食べた方がより快感を味わえます。時間がたつとクリームの水分や湿気をパイが吸ってしまうので。とはいっても、ベッシャリするようなことには全くなりませんのでご安心を。

同様にクロワッサンも美味しいです。

あんぱん

日本ならではの菓子パン、あんぱん。メゾンムラタのあんぱんの皮?というかパン部分は、ちょっと硬めというか気泡が大きめのパンと言いますか、よくあるアンパンと少し違います。

少し塩気のあるパンと餡の組み合わせがとても美味しく、私の中のベストあんぱんです。

正直、ここのあんぱんに出会うまでは、あんぱんにあまり興味がなかったのですが、毎日あんぱんを1個買いに来るお客さんがいるというのも頷けます。

ちなみに、フランスぱんにあんとバターを挟んだあんバターパンも美味!

タルトやブラウニーなどのお菓子も美味しい!

パンだけじゃなく、タルトやブラウニーなどの焼き菓子も美味しい。

ピーカンナッツがたっぷりのブラウニーはねっとり系ではなく、ややほろっとした食感なのに小麦粉のふかふかケーキ感ではなく、ねっとり系のようなコクと満足感がある。(語彙力😢)

伝わるだろうか…。いや無理か💦
食べてみてくださいませ。

店内ではこべっこランドの近くにある「岬の焙煎所」のコーヒーも扱っています。
焼き菓子にあわせてコーヒーもオススメ!

パン職人 ムラタさんの紹介

以前、ムラタさんと話していた時に、某チーズ専門店のご主人のことを「チーズの変態なんですよ~(誉めてる)」と言っておりました。

私は心の中で「あなたもパンの変態ですけど‼(誉めてる)」と思ったものです。

探求心・好奇心の塊のような村田さんのこだわりがメゾンムラタのサイト内にある「ネットパン教室」のコンテンツで炸裂しています。

パン作りに興味のある方はぜひ見てみてください。尋常ではないこだわりを感じることができると思います。

メゾンムラタ ネットパン教室

また、最近はInstagramに加えてYoutubeやnoteも始めた模様。
あれだけパンを焼きつつ自分で動画編集をしてnoteまで書いて、いつ寝ているのだろう??ともはや心配になるレベルです。

でも、パン屋さんになりたい人、パン作りをしたい方には有益な情報がぎゅっと詰まっているはずなので、ぜひチェックしてみてください!

メゾンムラタの店舗情報

営業時間7:15〜17:30
日曜日のみ 7:15〜14:00 
定休日月曜・水曜日
ウェブサイト公式サイト
公式Instagram
Youtube「パン屋のムラタさん」
note「ムラタパン」
子連れ情報ベビーカーでの入店:可能
※店内が狭いので混雑時は厳しいかも。
電話番号078-587-3977
※混雑時には出られない場合があります
住所神戸市兵庫区小松通2-3-14

アクセス

和田岬駅より徒歩6分
こべっこランドから徒歩7分
御崎公園まで徒歩3分

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